猫の名付けの話その2
順番が逆になってしまったが、タビーの名付けである。
チャイの名付けに関しては猫の名付けの話その1を参照の事。
2000年、猫の飼える状況の今の家に越してくる。
この家に新しい家族を迎えようと、かみさんと話し合っていた。
「黒がいいね」
「真っ白もいいよ」
「いや、でも白は汚れが目立つよ」
「それもそうねぇ」
これではまるでシャツを買う時の台詞だ…。
しかしなんだかんだ言っても、
俺の理想の猫は白足袋模様。横文字で言えばホワイトソックス。
丁度『えこP』さんのねこのいる生活の香音(カノン)嬢のような、足先が白いのが理想だった。
そして付ける名前は当然『足袋』、あるいは『タビー』。
日本語でも横文字でも呼べる、そんな名前がいいと思った。
しかし、当然そんなワガママを聞いて相手を選び、生んでくれる野良の子はなかなか居ない。というより絶対居ない。
その頃たまたま我が家で猫を欲しがっているのを聞きつけた、仲間の大工の庄ちゃんから声が掛かった。
近くの公園で、捨て猫を子供達が拾ってきたというのだ。
2匹の子猫の両方がメスで、うち一匹が黒猫だった。もう一方はキジトラ。
オマケに母猫まで家に付いてきてしまったらしいが…。
「可愛いから、遊びに来がてら見るだけ見てみたら」と言う。
『見に行くだけ』という約束で大工さん宅に見に行った。
しかしまぁ冷静に考えれば、見るだけで帰れるものだろうか。
ましてや触ったらどうなってしまうのか、おおよその見当は付くところではある。
家の中を元気に駆けずり回っていた二匹は、もう微妙に子猫とは呼べない大きさであった。
しかし、やはり可愛い♥
家中で縦横無尽に追いかけっこをしているのでなかなか捕まえられなかったが、黒いふわふわの塊を手にした時には、もう完全にノックアウトされていた。
やはり俺にとって『見に行く』という事は、すでに『もらいに行く事』と変わらないのだ。
こういう経緯でタビーは我が家にやって来た。
名前はまだない。
理想のホワイトソックスではないので、難しかった。
どうでもいいような候補ばかり浮かび、考えがまとまらない。
「アレサ」
もちろんアレサ・フランクリンである。
「ワレサ議長みたいだ」
「ベティ」
それはちょっとコッ恥ずかしい。
俺は例えば『楓(かえで)』や『霞(かすみ)』などのような、女忍者すなわち
『くノ一』にありそうな漢字ひと文字の名前にも未練があった。
しかし、ここにいるのは、肉球や爪まで黒い猫だ。
…駄目だ、『闇』以外思い付かない。
いろいろ思い浮かんだが、これといった決定打がなく、二人で疲れ果てる。
それに勝手に予定していた『タビー』も捨てがたい。
子猫は全身真っ黒だが。
「やっぱりタビーがいいと思うんだよねぇ」
「でも足袋履いてないじゃない」
「う〜ん」
と、その時ひらめいたのだ。
「うん、やっぱりこの子はタビーにしよう」
「どうして?この子真っ黒だよ?足袋履いてないじゃん」
「いや履いているんだよ。ああ、やっとこれで説明が付く」
「?」
「判り難いけど履いてるんだよ、…地下足袋…」
「…。 …本気?」
「うん、本気…。 …駄目?」
こうして何か釈然としないものを残しつつ、黒猫は『タビー』と名付けられたのである。
チャイの名付けに関しては猫の名付けの話その1を参照の事。
2000年、猫の飼える状況の今の家に越してくる。
この家に新しい家族を迎えようと、かみさんと話し合っていた。
「黒がいいね」
「真っ白もいいよ」
「いや、でも白は汚れが目立つよ」
「それもそうねぇ」
これではまるでシャツを買う時の台詞だ…。
しかしなんだかんだ言っても、
俺の理想の猫は白足袋模様。横文字で言えばホワイトソックス。
丁度『えこP』さんのねこのいる生活の香音(カノン)嬢のような、足先が白いのが理想だった。
そして付ける名前は当然『足袋』、あるいは『タビー』。
日本語でも横文字でも呼べる、そんな名前がいいと思った。
しかし、当然そんなワガママを聞いて相手を選び、生んでくれる野良の子はなかなか居ない。というより絶対居ない。
その頃たまたま我が家で猫を欲しがっているのを聞きつけた、仲間の大工の庄ちゃんから声が掛かった。
近くの公園で、捨て猫を子供達が拾ってきたというのだ。
2匹の子猫の両方がメスで、うち一匹が黒猫だった。もう一方はキジトラ。
オマケに母猫まで家に付いてきてしまったらしいが…。
「可愛いから、遊びに来がてら見るだけ見てみたら」と言う。
『見に行くだけ』という約束で大工さん宅に見に行った。
しかしまぁ冷静に考えれば、見るだけで帰れるものだろうか。
ましてや触ったらどうなってしまうのか、おおよその見当は付くところではある。
家の中を元気に駆けずり回っていた二匹は、もう微妙に子猫とは呼べない大きさであった。
しかし、やはり可愛い♥
家中で縦横無尽に追いかけっこをしているのでなかなか捕まえられなかったが、黒いふわふわの塊を手にした時には、もう完全にノックアウトされていた。
やはり俺にとって『見に行く』という事は、すでに『もらいに行く事』と変わらないのだ。
こういう経緯でタビーは我が家にやって来た。
名前はまだない。
理想のホワイトソックスではないので、難しかった。
どうでもいいような候補ばかり浮かび、考えがまとまらない。
「アレサ」
もちろんアレサ・フランクリンである。
「ワレサ議長みたいだ」
「ベティ」
それはちょっとコッ恥ずかしい。
俺は例えば『楓(かえで)』や『霞(かすみ)』などのような、女忍者すなわち
『くノ一』にありそうな漢字ひと文字の名前にも未練があった。
しかし、ここにいるのは、肉球や爪まで黒い猫だ。
…駄目だ、『闇』以外思い付かない。
いろいろ思い浮かんだが、これといった決定打がなく、二人で疲れ果てる。
それに勝手に予定していた『タビー』も捨てがたい。
子猫は全身真っ黒だが。
「やっぱりタビーがいいと思うんだよねぇ」
「でも足袋履いてないじゃない」
「う〜ん」
と、その時ひらめいたのだ。
「うん、やっぱりこの子はタビーにしよう」
「どうして?この子真っ黒だよ?足袋履いてないじゃん」
「いや履いているんだよ。ああ、やっとこれで説明が付く」
「?」
「判り難いけど履いてるんだよ、…地下足袋…」
「…。 …本気?」
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by angelwhisker
| 2005-10-22 19:41
| 我が家の猫
ヨッスィーが凸凹猫コンビ、タビーとチャイの可笑しい生活を綴る。路地裏の猫達に幸せを届ける『マタタビ至福団』の本部。
by angelwhisker
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