歯槽膿漏疑惑、驚きの診断結果は!?

連れ合いの話によると、2匹の口の中を診るなり、先生は開口一番こうおっしゃった。

「どちらかというと歯周病が怖いのは、この子(タビー)じゃなくてこの子(チャイ)だね。5歳の頃には歯が無くなっていてもおかしくはないよ」

えっ?

歯石の量、歯茎の状態、共にチャイの方が悪いようなのだ。

「いや、…でもタビーの口が…」

「あ、この子は何の問題もないよ」

がび〜ん。 

タビーのあの腐ったオキアミのような口臭はネイティヴだった!!

先生の説明によると、どうやらチャイさんは元々歯があまり良くないようなのだ。理由はウィルス感染、猫エイズ、遺伝的要素など様々らしい。
出生が野良な上、両親は一年前に病気で相次いで死んでしまっている。
小さな頃から体温が高くて腹を下しやすく、見た目に反して体の弱さが出ていた。
あまり長生きできない家系なのかも知れない。

とはいえ、野良や捨て猫を家族に迎えるにあたって、それは覚悟してきた事だった。
我が家にロシアンブルーやアビシニアン、アメショーなどへの憧れがないというのは嘘になる。
そういう売られている子は健康体で長生きで、恵まれた環境に行き着く確率が高いだろう。
もちろん、売れ残って処分されてしまう猫達もいるのだろうけれど、生まれながらにして感染症にさらされている野良達とは、やはり比べることが出来ないくらい恵まれている。

だけど俺はやっぱり里親募集の子を貰ってしまうだろうな。
病気を持っていたり、体が弱かったりで長生きしない子も多いのだろうけれど、少なくとも生きている間は、俺は幸せを与えられると思うのだ。
この世に生を受けたら、どの猫にだって幸せに暮らす権利はあるのだから。目一杯の愛情を注がれれば幸せに生活出来るはず。
我が家の猫達にも「自分は不幸だった」とは絶対言わせない(笑)。

そして先生の意見を要約すると、

1、歯石を取るということは、歯の表面を傷つける事になるので歯垢が付着しやすくなり、却って年一度やらなければいけなくなる。

2、麻酔をかけるというのはリスクが大きく、麻酔の回数が増えるという事は、それだけリスクも増える。

3、室内飼いの環境ならば、歯がなくなっても問題なく暮らせる。猫の歯はエサを咬みちぎる為にあるので、ドライフードを小さいものにするか、細かく砕けばいい。エサを食べなくなる程歯周病がひどい場合は治療(抗生物質投与や抜歯)し、食べられるようにする。

4、チャイは明らかに太っている。歯周病というよりもそちらの方が問題。糖尿病になったら治療を続けたとしても早くて3ヶ月、長くて2年の命。

ガ〜ン。しかし、納得の意見であった事も確か。

チャイには今まで随分ダイエットさせていたのだ。
非常に辛かったろうと思う。ダイエットフードの与える目安を、体重別でギリギリの量を与えていても体重は増え続け、それでいてチャイはいつもひもじい思いをしていた。
それにもう一匹のタビーのエサを盗み食いするので、タビーのエサをしまったり出したり、チャイを叱りつけたりと忙しい。
人が何か動く気配を見せる度に、チャイは自分の餌場まで鳴いて走り、無視され続けて悲しそうに鳴いていた。可哀想でこちらも非常に辛かった。
以前入院し手術前に断食させられた俺は、同じ大食いなのでひもじさがよく解る。
それでもチャイは太っていった。

そんな時、先生がこうおっしゃったのだ。
「同じ年で同じ時期に同じ病気になった猫がいて、片方は「長生きしてほしいから」と食事療法として不味いダイエット食を食べさせられていて、片方は「もうどうせ長生きしないならば、好きなものを好きなだけ食べさせてあげたい」と美味しい物を食べ続けていて、その2匹は今でも生きているんですよ。猫にとって、どっちが幸せだと思いますか?」

この先生の一言には、いろいろと考えさせられた。

かくして、家族会議によってチャイはダイエットフードではあるが、厳しい量の制限を緩くされたのだった。結果、ひもじいと訴えなくなり、こちらの心的負担も非常に軽くなった。
いろいろ意見はあるだろうが、これで良いと思っている。

大体この先生はある意味変わっている。チャイさんにハゲが出来て診せに行ったときには、
「ああ、これは典型的なストレス要因だね」とストレスの原因を探って解消するようにすれば治るからとアドバイスをくださり、金を取らない。
ワクチン接種の時には猫をキャリアから出さない。ペットキャリアから出すと大抵の猫はパニックに陥り暴れるという。猫にストレスを極力与えぬように、キャリアの扉を開けて少しだけ体を出して一瞬で終わらしてしまう。初めて見た時には驚いた。
「インターネット上に溢れるペットの病気などの情報を鵜呑みにしてはいけない。固体差、環境要因、いろいろ複合的なものがあるから」と注意された。
先生はまず猫にとっての幸せを第一に考えて、また飼い主の不安を取り除く事も優先して、インフォームドコンセントがしっかりできている。また、金儲け主義でない(ここが一番我が家に合うかも)。
この先生とは長いお付き合いになると思っている。

まずは報告まで。

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by angelwhisker | 2005-09-18 15:23 | 我が家の猫

ヨッスィーが凸凹猫コンビ、タビーとチャイの可笑しい生活を綴る。路地裏の猫達に幸せを届ける『マタタビ至福団』の本部。


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