ヨッスィー家の長い長い一日  その四

タビーを迎えに行く朝だ。

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写真は退屈そうなチャイ。


梅雨だというのに炎天下、自転車を漕いで掛かり付けの獣医へ向かった。

「こんにちは〜、お世話になりました〜」

「ああ、ヨッスィーさん」

キャリアに入ったタビーが運ばれてきた。

「先生、どうでした?」

「ええ、まず、抜歯ですが、何の問題も無く終わりました」

「ありがとうございます、で、血液検査の方は?」





「ええ、それがですね・・・、ちょっとビックリなんです・・・」

「ええっ!? 何が出ましたっ?」

「野良の仔で、七歳・・・でしょ?」

「・・・はい。そういう出生ですから色々出て当然ですね・・・。覚悟は出来ています」




「大変凄い珍しいと思いますよ。

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血液検査では何の問題も見付かりませんでした。

無いのが不思議なくらいですよ、奇跡奇跡!」

「は?」

全くの拍子抜け、肩透かし、鳩が豆ミサイルを食らったようなもんだ。

「基準範囲外にあたる数値が一項目だけあるけど、全く問題ない範囲です」

こんなに嬉しいことはない。
猫仲間には何か申し訳ないような気もするが、やはり健康一番、電話はウィルコム、賛辞の言葉は「素晴らしい」なのだ。

嬉しさのあまり小躍りしそうになったが、しゃがんで話を聞いていたので足が痺れてしまい断念。手だけカチャーシーのように振りかけたが、先生の視線が手に釘付けになってしまったのでこれもやめた。

しかし・・・、引っ掛かるのは、タビーの体重減少である。
その事を先生に訊いてみると、逆にこう訊かれてしまった。

「ご家族の方で体の調子が悪い人が居ませんか?」

「え?」

「それも、最近回復してきたような方」

「は、はい。確かに居ます」

「多分、その方の体調を敏感に感じてこの子に影響したんじゃないかなぁ。そういう繊細な心の猫ちゃんは結構多いんですよ」

不覚にも涙が出そうになった。

タビーは『妻命』の猫で(『妻のブラシ命』という噂もある)、ストーカー行為もはなはだしい。
いつも一緒、見た通り妻の影のような存在だ。
机の角に足の小指をぶつけたとき等、駆け寄って舐めて慰めてくれる。
妻には。

悲しいかな、俺が倒れてもタビーは痩せそうには無い。
また、チャイも痩せてくれそうにない・・・。

俺ももっともっと猫達に優しくならなければいけないなぁ・・・、と思う今日この頃である。

朗報を手に、ダンマリのタビーを後ろに載せて急いで帰ろう。
歯が痛くなくなって御飯が沢山食べられるようになるといいなぁ・・・そんな事を思いながら鼻歌まじりで自転車を漕いだ。

チャイがおかしくなったのは帰ってからだ。

続く
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by angelwhisker | 2007-07-02 16:39 | 我が家の猫

ヨッスィーが凸凹猫コンビ、タビーとチャイの可笑しい生活を綴る。路地裏の猫達に幸せを届ける『マタタビ至福団』の本部。


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