真夏の夜の夢 最終章

これは、夏の夜に我が家を襲った悪夢の話である。

事の始まりは真夏の夜の夢 第一章に記してあるので、まずはそれを読んで頂きたい。

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ウリザネ騒動当時、爆睡中のヨッスィーと、チャイの通称『行き倒れ』の図





ここで一つ問題が立ち上がる。

自由に出入り出来るようにと苦心して作った猫ドアだが、チャイがウリザネ条虫生産工場と化したお陰で我々の聖域を消失させていた。
タビーも既に条虫を体内に保有している可能性がある為に隔離せねばならない。
二匹を寝室から追い出し、衣装ケースを積み上げて猫ドアにバリケードを築く。
しかしどうしてもかみさんと寝たいタビーがドアを開けようと必死にガリガリと引っ掻くので、神経の高ぶっている二人が眠れる訳は無い。

その日は結局眠る事が出来なかった。

翌日かみさんのアイデアで猫ドアをガムテープで留め、さらに表を両面テープ状態に貼って作ったのが

『イヌネコホイホイ』だ。

効果は抜群であった。
悲しい声で鳴きはするものの、猫達の大嫌いな粘着地獄に、ようやく静かな夜を迎える事が出来るようになった。
そしてめでたく迎えた朝、家長である俺は緊急家族会議を召集。

新しい家族がウリザネ条虫という悪魔を産み続けるこの非常事態の解決をみるまで、

子猫の呼称を「ウリ坊」とする事を提案。

そして審議の結果、掛かり付けの獣医の診療が始まる月曜までの暫定呼称として、全会一致で決定された。

月曜、獣医に経過を説明し、チャイ坊改めウリ坊に虫下しを飲ませる事になった。
実は初めてチャイを診せた時に、あまりにお腹ポンポンなので虫でもいるのかと心配になり獣医に相談したのだ。
しかし、先生はニッコリと笑って、ハッキリこう言ったのだ。

「仔猫のお腹はポンポンなものです」

夕方になってウリ坊がトイレに行くので、もしやと思ったかみさんが様子を見に行った。
切れが悪いのか、辛そうな声を出すので猫トイレのふたを開けると、困った顔をしたウリ坊が尻から白い紐状の物を垂らしていた。
かみさんがティッシュペーパーを手に取り、紐をゆっくりと切らないように引っ張ると、ウリ坊は『キュッ』と啼いた。

ついにその姿を現したのだ。

ウリザネ条虫の親玉である。


3〜40センチは優に超えそうだ。
条虫の名に恥じない長さである。
素晴らしい。

効果てきめん、虫下し

かなりグロテスクな生き物でも耐性のある俺だが、勇んで観察しようと試みたものの注視出来ず断念。
余りに気色悪くて写真を撮る事も忘れていた。
後になってやはり撮っておけば良かったなと思ったが、あれを見せられる人は堪らないだろう。
もう一度自分でも見たいとは思わないので、やはり撮らなくて正解だった。

スッキリしたウリ坊は何だか妙にガリガリで、実は「やせっぽち」という事が判明。
せっせと食べては条虫に栄養を横取りされていたに違い無い。

そういえば、猫ドアに仕掛けたイヌネコホイホイ式ガムテープには、猫の鼻周辺の細かく短い体毛が、顔の輪郭そのままにビッシリ付着していた。

かみさんと一緒に寝たかったタビー嬢の、涙ぐましい努力の形跡であった。


真夏の夜の夢〜ウリザネ条虫顛末記〜 最終章 完

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現在のチャイ♂とタビー♀

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by angelwhisker | 2006-03-02 00:25 | 我が家の猫

ヨッスィーが凸凹猫コンビ、タビーとチャイの可笑しい生活を綴る。路地裏の猫達に幸せを届ける『マタタビ至福団』の本部。


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