真夏の夜の夢 第二章

これは、夏の夜に我が家を襲った悪夢の話である。

事の始まりは真夏の夜の夢 第一章に記してあるので、まずはそれを読んで頂きたい。


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午前三時。

机の抽き出しに仕舞ってある実家から持ってきていた20倍のルーペで、謎のゴマ粒を二人で観察し始めた。
粘着クリーナーのシートを剥がして見易いように広げる。
ルーペで観察すると、ゴマ粒はものによってはクリーム色をした色の薄い物から、きつね色の物まで幅があるようだ。
二枚目か、三枚目のゴマシートにルーペを当てた時だった。

うげげっ。

思わずのけぞる。

何だか動いている細いゴマがあるのだ。

全身にざわざわと鳥肌が立ち、いても立ってもいられない。
どうやら寄生虫に違いなさそうだ。
ネットで調べると、意外にも簡単にその正体が判った。

『瓜実(ウリザネ)条虫』

写真が同じだ。
ノミを媒介して広がるらしい。
確かに仔猫が迎えられた時、我々はノミの里親なのかと目を疑った。

餌として猫が付いてきたのかと勘違いする程、

チャイはノミだらけだったのだ。


ゴマ粒のような俺達が見たものは、ウリザネ条虫の卵がたくさん入った、片節というもののようだ。
フムフム。

夜になると尻から出てくるという。
どおれどおれ。
チャイのピンと立ったシッポを優しく掴んで尻を覗き込んだ。

「ぎょえっ、チャイ坊のおケツから白いヒモ状のモノがうねってますぜ」

「うへぇっ。出て来る出て来る」

片節は5ミリから8ミリ程の大きさだろうか。

尻の穴から元気にウニョウニョとのたくっていた。

布団も床も掃除した事だし、仕事で朝は早いので寝てしまおうと思ったが、そうはいかなかった。
こんなことがあって当然なのだが、

興奮して眠れない。

どうしても気になって明かりを点けると、俺の枕元は再びゴマがで散らかっていた。
既に乾燥しきつね色になり始めている物もある。

生みたての物は針金のように細く白い。

そして大変活きがよろしい。

ご機嫌で喉を鳴らす天使のような猫は、悪魔の子供達を産み続けていたのだ。
しかも時計を見ればきっちり五分おきに、その新しい生命体は俺たちには聞こえない歓喜の産声を上げている。

こういう時に限って、チャイ坊が顔の近くで寝たがるのは何故なのだ。

顔の前にうねうねしたものを量産されて、こちらが眠れる訳が無い。
チャイ坊が産み出すウリザネ君の量は増え続けた。
その日から、いつも大口開けてカースカ寝つつ、時折ムニャムニャと夢の中で何かを喰い続ける妻にも、腰痛の為に寝返り大王となり枕を跳ね飛ばしシーツによだれの大海を作る俺にとっても、

顔周辺でウリザネ条虫の卵を生み続ける子猫は、脅威以外のナニモノでも無くなった。

次回最終章に続く・・・。

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by angelwhisker | 2006-03-01 01:55 | 我が家の猫

ヨッスィーが凸凹猫コンビ、タビーとチャイの可笑しい生活を綴る。路地裏の猫達に幸せを届ける『マタタビ至福団』の本部。


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